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2026.04.20

AIが創る「問い」。現場のリアルな声、一次情報を獲得せよ

新規事業の立ち上げや戦略策定において、現場のリアルな声である「一次情報」の価値はますます高まっている。しかし、専門家に話を聞けば自動的に良いアイデアが生まれるわけではない。「誰に、何を、どのように聞くか」といった事前の「問い」の質が低ければ、得られる回答も薄っぺらいものになってしまうからだ。

この「ヒアリングの難しさ」をテクノロジーの力で乗り越え、意思決定のスピードを飛躍的に高める新たなアプローチが登場した。グローバルなナレッジプラットフォームを運営する株式会社ビザスクが提供を開始したAI新機能は、人間が抱える曖昧な課題を鋭い問いへと変換し、一次情報の価値を最大化する強力な武器となる。(文=AI Base編集部)

事前の要件整理から事後活用まで。AIによる2つの支援


(引用元:PR TIMES

2026年2月26日、ビザスクは、さまざまな知見を持つエキスパートへのビジネス相談やインタビューにおいて、最適な相談相手を選定するための要件整理と、相談後に行う情報整理の支援、この2つに対応するAI新機能の提供を開始した。

(引用元:PR TIMES

1つ目の機能は、インタビュー依頼の事前準備をサポートするもの。ユーザーがいくつかの簡単な質問に答えるだけで、AIが調査の目的や背景を整理し、対象業界や求めるエキスパート像、想定される質問案までを自動で構造化してまとめる。インタビューの経験が少ない担当者でも、手探りで悩むことなく精度の高い事前準備を完了させることが可能になる。

(引用元:PR TIMES

2つ目の機能は、実施後の要点整理とネクストステップを提示するものだ。インタビュー終了後、自動生成される文字起こしデータに加え、AIによる3行要約と詳細要約がダウンロードできる。重要な論点や発言の示唆を整理するだけでなく、「次に取るべきアクションの方向性(推奨ネクストステップ)」まで提示してくれる。これにより、議事録作成や社内共有にかかる工数が削減され、次の戦略検討へスムーズに移行できる。フルサポート形式のサービスを契約している企業であれば、追加費用なしで利用できる点も実用的だ。

AI時代に際立つ、一次情報の価値と問いの重要性

今回の新機能が示唆するのは、生成AIの普及によって変化したビジネスにおける新しい「情報の価値」と「リサーチの在り方」だ。

現在、インターネット上に存在する一般的な知識や二次情報は、AIに尋ねれば誰でも瞬時に手に入れられるようになった。だからこそ、現場の専門家だけが持つ言語化されていないノウハウや最新の動向といった「一次情報」の価値が、相対的にかつてないほど高まっている。しかし、人から有益な一次情報を引き出すためには、高い解像度を持った「問い」が必要不可欠だ。調査の目的が曖昧なまま専門家に話を聞いても、ビジネスを前進させるクリティカルなヒントは得られない。

ビザスクのアプローチが画期的なのは、AIに「答えを出させる」のではなく、人がより良い一次情報を得るための「問いを立てる作業」を伴走支援している点にある。これまでは、新規事業の担当者が「何を聞けばいいのか分からない」と頭を抱えながら調査を進め、インタビュー後も膨大なメモの整理に追われていた。AIがその曖昧な思考を構造化して「問い」を研ぎ澄まし、得られた膨大で多岐にわたる一次情報を「次のアクション」へと整理してくれることで、リサーチ業務の属人化は解消され、組織全体の意思決定スピードは劇的に向上する。

AIの進化により、ビジネスにおける勝負の分かれ目は「どれだけ正確な答えを知っているか」から、「どれだけ鋭い問いを専門家に投げかけられるか」へとシフトしている。AIを「問いを深めるパートナー」として使いこなし、他社が持たない一次情報を事業の駆動力へと変えられる企業こそが、次世代のビジネス競争を勝ち抜いていくはずだ。