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2025.12.16

現役中学生が語る、イマドキのAI活用~【連載】あの人にAIについて聞いてみた

中学3年生でありながら、「一般社団法人チームゆら」の代表を務め宇宙食開発プロジェクトを進める増田結桜さん(以下、結桜さん)。AIを日常生活から学校、プロジェクト活動まで幅広く活用している。その一方で「AIに頼りすぎると自分の考える力が失われる」という危機感も持つ。現役中学生のAI事情も教えていただき、ご自身の活用法について伺った。(文=AI Base編集部)

(併せて読みたい:小学4年生が拓く、JAXA認証宇宙食への道【連載】「NEXT GEN~原石たちの挑戦」

一般社団法人チームゆら 理事

増田結桜さん

「自分の個性」を大切に

結桜さんは、宇宙食開発を進める「一般社団法人チームゆら」代表としての公的活動と日常生活の双方でAIを活用している。ただし活用の姿勢は慎重だ。「AIに任せすぎると、自分の個性が失われてしまう」という意識を持ち、あくまでもデータ収集やフレームワークとしての使い方に留めている。

「AIで生成されたものに頼っていると、わたし(増田結桜)の個性が弱くなって、ChatGPTの個性になってします。『自分で考える力』がAIによって失われていってしまう危険性が常にあるということは意識しています」(増田さん)。

実際、「チームゆら」支援者向けに現在の活動状況などを発信する媒体「月刊チームゆら」のコラムも結桜さんが書いている。AIを使用するのは構成組み立て部分だけで、基本は自分で入念に情報収集をして肉付けする。「頑張って調べたぶん、AI活用の割合が高くなって、オリジナリティが無くなってしまうのはもったいないですね」(増田さん)。

ファッションチェックやスケジュール管理。現役中学生のAI活用

学生として不可避である「宿題」。この時代ゆえ、当然AIに頼る生徒は多い。ただ増田さんは自身の経験からその点を注意する。「一見簡単な問題ですら、AIは誤った情報を返してきます。結局、人がその確認を怠ってはいけないんです。AIの便利さに頼ってばかりで考えるプロセスを省略すると、考える力も磨かれない気がします」(増田さん)。

勉強だけでなく、服装の相談もAIにすることもある。自身が持つファッションアイテムをインプットしておき、外出先のTPOを入力すると、様々な組み合わせを提供してくれる仕組みだ。「このトップスには、スカートとジーンズどちらがいいかな?」といった具合にカジュアルに話しているという。

1日のスケジュール作成もAIに依頼する。「勉強にこれだけ時間を割き、食事や入浴にはこれだけ。法人のPR記事を書く時間はどのくらい作れるかな?」という条件を伝えると、効率的なルーティンを提案してくれる。AIは単なる補助ツールに留まらず、日常の精神的負荷を軽減する役割も果たしているようだ。

増田さんの周りの中学生にも、AI活用は広がっている。学校の探求活動ではレポート作成が求められるが、多くの生徒は時間節約のためにChatGPTを利用している。しかし増田さんは「時間を節約するだけでは学びが十分でない」と距離を置く姿勢を持つ。利便性と学習効果のバランスを意識し、AIを「道具」として使いこなす姿勢が必要のようだ。

AI活用のヒント】

・誤情報を前提に、人間側のチェックと判断を欠かさない
・効率化と、学びのバランスを考える
・AIは道具であり、正しく使いこなす意識を